零~ZERO~
先生は、同棲に賛成してくれた。


だけど、こんな事を言い始めた。

『このまま、お互いの気持ちが平行線のままだったら、また零さんは、自分を傷つけてしまう。
出来ない事に対して、彼が理解してくれないのなら、無理をして我慢をしてきた、あなたの身体に""事故"が起こるかもしれない。
精神が崩壊してしまうかもしれない。
お互いを思うなら………
別れた方がいいかもしれません。』



ショックだった。

事故=自殺。


私達は、間違ってないと思っていたから…。


私は、色んな物を捨てて、貴矢について行こうと決めた事は、間違っていたの?


貴矢は理解者だと思っていたのに。


先生、同棲、良いって言ったじゃん…。




目の前が真っ暗になった。
今日は夕飯作れそうと思っていたのに…。



病院が終わり、貴矢に説明をした。

帰りの電車のホームで、私は、
『ごめん…。今日も、手抜きしていい?』
と聞いた。

貴矢は、
『もう、やめよっか。』
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