零~ZERO~
2012.
2012年、12月14日。
私達は、入籍した。
入籍の前に、家の両親に、彼がスーツを着て挨拶に来た。
当然私も同席したが、
普段、玄関で靴を揃えない彼に、靴をキチンと揃える様、何度も釘を刺した。
同棲してから、何度注意しても靴を揃え無い彼だったから。
彼は、家に向かう途中、何度もため息を、ついて憂鬱そうだった。
でも、
「乗り越えなきゃいけない事だから…。」
スーツ姿の彼の姿と重なって何だか格好良く見えた。
いつもの貴矢らしくなかった。
いい意味で。
私達は、入籍した。
入籍の前に、家の両親に、彼がスーツを着て挨拶に来た。
当然私も同席したが、
普段、玄関で靴を揃えない彼に、靴をキチンと揃える様、何度も釘を刺した。
同棲してから、何度注意しても靴を揃え無い彼だったから。
彼は、家に向かう途中、何度もため息を、ついて憂鬱そうだった。
でも、
「乗り越えなきゃいけない事だから…。」
スーツ姿の彼の姿と重なって何だか格好良く見えた。
いつもの貴矢らしくなかった。
いい意味で。