Believe~奇跡の鼓動~


ぶつかる!!!
あたしは思わず目を瞑った。



…………!!?


あれ??



いつまでも襲ってこない痛み。
それどころか、なんだか柔らかい…



次の瞬間あたしは、はっと青ざめた。



「ハルくん!!?」




すぐ目の前には、ハルくんの苦し気な顔。

そう彼はまるで覆い被さるようにして、全てのポールからあたしを守ってくれたのだった。


「ハルくん!!!」


「か、神埼、無事か?」


「あたしは大丈夫!それより」


「ならいいんだ……ぐ!!」


「ハルくん肩が!?」


右肩を押さえてうずくまる彼は、痛みでかすかに震えている。

もしかして、骨が…!!?




そこへ、再び彼女の声がきこえた。












< 127 / 226 >

この作品をシェア

pagetop