Believe~奇跡の鼓動~
ぶつかる!!!
あたしは思わず目を瞑った。
…………!!?
あれ??
いつまでも襲ってこない痛み。
それどころか、なんだか柔らかい…
次の瞬間あたしは、はっと青ざめた。
「ハルくん!!?」
すぐ目の前には、ハルくんの苦し気な顔。
そう彼はまるで覆い被さるようにして、全てのポールからあたしを守ってくれたのだった。
「ハルくん!!!」
「か、神埼、無事か?」
「あたしは大丈夫!それより」
「ならいいんだ……ぐ!!」
「ハルくん肩が!?」
右肩を押さえてうずくまる彼は、痛みでかすかに震えている。
もしかして、骨が…!!?
そこへ、再び彼女の声がきこえた。