Believe~奇跡の鼓動~
「あーあ、やっぱつけ入る隙はまったく無しか。」
その呟きに、あたしは思わず隣のハルくんを見上げた。
すると彼はにっこり笑い、あたしの頭にぽんと手をおいた。
「でも好きだから。」
えぇぇえ!!
また笑顔でサラリとそんな事を!
自分の顔が真っ赤に熱を持つのがわかる。
こんなのが続いたらあたしの顔面の血管がもたない。切れる。絶対切れるって。
てゆーか、こんな状態で今まで通りとか無理なんですけど!?
ハルくん実はあたしをからかいたいだけだったり!?
なんてことを考えていると、ジャージ姿の大和先生が体育館の扉を入ってきた。