Believe~奇跡の鼓動~

「いや、すまんすまん。職員会議で遅くなった。おっ、多賀城きてたのか!

ん?どうした神埼、顔真っ赤。」


「こ、これは、その、
何でもありません!」


プイッと横をむくと、先生はあたしとハルくんを見比べた。そしてコートの方からこっちを伺っていたなっちゃんを見つけると、面白そうににや~と笑った。


「ふぅ~ん、なるほど。」



そして先生は「神埼ちょっと」と、こいこいと手を動かした。

「なんですか?」

「なんだよ、そのあからさまに嫌そうな顔」

「だって」
先生がその笑いを浮かべてるときは、絶対ろくなことじゃないんだもん。


「いいから!ちょっと来いって」


あたしはしぶしぶ先生の方に近寄った。
すると、




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