Believe~奇跡の鼓動~

「いいや。
あんたはそのとき、一瞬にバレー部の部室の鍵も持ち出したんだ。
そして部室に行き、那月のロッカーに吸殻入りのカンを」

「そんなのただの想像でしょ!?
証拠もないくせに!」


「じゃあ、8時半ごろに部室棟の前で、あんたいったい何してたんだ?」

「え?」

「あんたをみたやつがいるんだよ。」

「見間違いでしょ?」

小城さんはあきらかに取り乱し始めていた。

「何人ものやつが同時に?
あんた、自分で気付いてないかもしれないけど、結構目立つんだよ。」

「…」

「で、何してたんだ?図書準備室と部室棟、全く反対方向だよな?
美術部のあんたが部室棟に、いったい何の用があるんだよ! 」



「…そうよ。
あたしがやったのよ。」

あたしは小城さんの口から出た言葉に目を剥いた。
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