Believe~奇跡の鼓動~
「君はね今、現世とあの世の狭間にいるんだよ。」

「はあ?」

「つまりね今君は、生と死の狭間をさ迷ってるの。
生きるか死ぬかは運しだいってやつ?」

「あなた、あたしに何かしたの!?」

ひどい頭痛と混濁する意識。
なにより、言葉を発する事すらままならない、この身体の倦怠感。
「まさか何か変な薬を盛って?」

「違う違う!」
青年はケタケタと笑った。

「僕は何もしてないよ、君の“からだ”にはね。」

「!?」

「あ、変な誤解しないでよ。
そうだな、どう言えばいいかな…?
今ここにいる君は、現世で言うところの“霊魂”。
そして僕は、“霊魂”を導くもの。」








そんな覚えいっさいないけど、




でも、




もしかして








…あたし、死んだの?




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