ねぇ、センセイ。
少し経つと、みんな出来上がってきた。
そしてここにも赤い顔した田村さんが1人。
ふふ。顔が真っ赤だよ。
「なぁ、すみれチャン。まだアイツの事好き?」
え? 何言い出すの?
動揺を隠せないでいる私に。
「そっか。まだ好きか」
私、まだ。何も言ってないよね?
「なぁ。もし。アイツがとんでもないバカな誤解してて、あの日それですみれチャンを拒否したとしたら…
アイツの事許せる? アイツの素直な気持ちを受け入れてもらえる?」
「何を言ってるの? 田村さん。意味が全く分からない!!
この1年。一生懸命忘れようと頑張ったのに。何でそんな事言うの? これ以上私の気持ちをかき乱さないで」
私は顔を横に反らした。