ねぇ、センセイ。
「オレ。こんなんだけど、椎名の事はちゃんと女の子だと思ってる。
デートだって、本当はすごく楽しかったんだ。
いつもと違うワンピース姿にだって本当はすごくかわいくて、ドキドキしてた。
告白だってうれしかった。
あの時、自分の気持ちを押し殺すのに必死だったんだ。
傷付けてごめん。
もし許してくれるなら、こんな情けないオレだけど、絶対幸せにするから、将来オレのお嫁さんになって下さい」
え? いきなりプロポーズされてる?
戸惑う私だったけど、すごく嬉しかったから。
「うん」と頷いた。
「ありがとう。ありがとう。オレ。遠距離になってもちゃんと会いに行くから」
「だからオレのそばにいて欲しい」
「大好き。大好き。先生。大好きだよ」
「オレも大好きだ」
私は先生にぎゅっと抱きついた。