ねぇ、センセイ。


「ねぇ、センセイ。
私、生徒から彼女に昇格出来た?」

「彼女じゃないよ。オレの婚約者だ」

"恥ずかしいな"
先生はふっと呟くと、私をぎゅっと強く抱きしめた。

私はその腕の中に、幸せを感じていた。

どちらからともなく。

キスを始める。

今までの思いを全部込めて。

長い長い、
キスは止まらない。
私たちの気持ちのように。

「愛してる」
「私も」

夜のひっそりとした公園の噴水の側で

私たちは未来を誓った。


end



< 22 / 23 >

この作品をシェア

pagetop