ねぇ、センセイ。
うん。ずっと生徒のままなんてイヤだもん。
私の事も1人の女性として見て欲しい。
取りあえず、誘ってみるかな。よし!!
「ねぇ、先生」
「何?」
あれ?
トイレから帰ってきたら不機嫌になった気が…?
「どうしたの? 先生調子悪い?」
「イヤ。何でもないよ」
あら?
いつもの先生だ。
気のせいだったのかな?
「それで何かな?」
「先生、今度私とデートしてもらえませんか?」
ちょっと直球過ぎたかな?
「何で?」
「お、おい。お前。女の子のお誘いをそんな風に扱うなよ」
田村さんがすかさずフォローを入れてくれて。
どんどん!? イヤちょっと強引に、話を進めて行く。
結局。次の日曜日。
私は先生と映画を見に行く事になった。
やった。デートだ。
佐知子チャンまで
「すみれのこと、お願いしますね」なんて頭を下げてる。
みんなが協力してくれてるんだ。うれしい。