裏表プリンス
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時刻は夜19時過ぎ。
煉が夕飯を作る間、私は洗濯物を畳んだり炊事以外の家事をこなす。
キッチンから美味しそうな匂いがリビングへと漂う。
煉が料理出来たなんて意外って言うか……本当に完璧過ぎるんですけど。
「煉って普段、どんな料理作ンの?」
「さぁ?……でも比較的イタリアンが多いかもな。因みに和食は苦手」
「苦手……って言う割に結構完璧に作れてない?和食」
キッチンには既に綺麗に盛り付けまでされた料理が並んでる。
コレ絶対に美味しいよ、うん。
完成している料理をテーブルまで運び、遂に夕飯タイム。
「どうぞ召し上がれー」
「頂きますっ!!」
予想通り、口に運んだ料理は全て美味しくて自分の料理の腕に自信がなくなってしまいました。