裏表プリンス



私がモテてるとかマジあり得ないんですけど!!絶対にない!!

私みたいに化粧バッチリな女子よりナチュラルな女子のがモテるでしょ!?……ってウチの学校にそんな子、数えられるくらいしか居ないんだけどさ。


すると何やら那智が次々と教室に向かう男子を捕まえては、私について何かを聞いてる模様。



「勿論、出来たら彼女にしたいよなー!!」

「うんうん、可愛いし料理上手だし!!俺ン中では憧れの女子ナンバー1!!」



那智の呼び止めた男子達の会話に、あり得ないと思いながらも何だか恥ずかしくて私は俯いた。


伊桜はモテるの、わかった?と言いながらこっちに戻ってくる那智。



「皆、可笑しい……!!」

「可笑しいのは伊桜だし!!女の私から見ても可愛いんだから、自信持ちな!!」



莉紗の励ましにも似た言葉を聞きながら教室に入るとほぼ同時に担任が入ってきて、ホームルームに始業式と早く時間は過ぎて行き、放課後を迎えた。



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