裏表プリンス



首筋に感じた柔らかい感触と煉の髪が擽ったくて私は肩を震わせた。

煉はそれに気付いたのか場所を数回変えて首筋に口付ける。



「んっ……煉、擽った……っ」

「色白だからハッキリ残るのな」

「やっ……ぁ!」



口付けた所をなぞる様に這う舌。

出さない様に抑えてた声が微かに漏れ、私は咄嗟に煉の肩に顔を埋めた。


私の馬鹿ッ!なんつー声出してンだし!
寧ろ煉は学校でナニしようとしてンだよ優等生がする事じゃないだろ!


そう脳内で叫んでいる間にもエスカレートする煉の行動。



「煉っ!こんなトコで駄目だって、ばっ……誰か来たらっ……!」

「大丈夫、誰も来ねぇよ」

「授業ない先、生とか……っ」

「電気消えてるし伊桜が下手に声出さなきゃバレねぇよ」



煉はそう言って手を止める事なくまた唇を塞ぐと、その儘私を快楽へと導いた。



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