裏表プリンス
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昼休み、出来れば委員会から逃げたいと思っていた私。
昼食を食べた後コッソリと教室から出ようとした所を、同じ保健委員の男子に捕まってしまった。
今日はとことんツイてないなぁ……。
「全員揃ったみたいなので、保健委員会を始めたいと思いまーす」
「だるー………」
「楠原さん、ダルいとか言わなーい」
委員長の言葉に無意識に出ていた本音。
聞き逃されてると良いなーなんて願望も叶う筈なく、委員長に緩くお叱りを受けた私に周りはクスクスと笑う。
そんな中進められて行く委員会。
今回召集されたのは午前中の教室内の室温と湿度を3日間計測して欲しいって事だったらしい。
それだけを伝えられると計測器が手渡されその儘解散。
「別に私出なくても良かったじゃんか」
「伊ー桜っ!!」
小声で呟きながら保健室を出ると、朝同様に聞き慣れた声。