裏表プリンス



◇◆◇◆


放課後、私は何時も通り莉紗と教室で話してから学校を出た。

ゆっくりと歩きながら考えるのは昼休みの煉との出来事。


煉の意味する『オモチャ』って一体何なんだろう……。

手慣れた感じのキスや肌への触れ方、言葉……もしかして私って、性欲処理のオモチャなのかな?



「はぁ………」



そう考えると何だか明日からが憂鬱で、口から溜め息が漏れた。



「ねぇねぇ君ー」



赤信号に足を止めると、ポンと誰かに後ろから方を叩かれる。

振り返るとそこには前私にナンパしてきた男2人が立っていた。



「あ、やっぱり君あの時の子だ!!」

「あの時は途中で邪魔が入ったけど、今日なら大丈夫っぽいな」



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