裏表プリンス
◆王子様とお勉強
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煉のオモチャになってから、そして煉が好きだと気付いてから早1ヶ月。
私達2人の昼休みの密会は続いている。
「今日から学年末テスト1週間前だ、学年の締め括りである此処で赤点取ると追試だから、しっかりと勉強するんだぞー」
担任が遣る気のない口調で帰りのホームルームを締め括り、教室を出て行く。
テスト前で部活動休止になり、クラスメイト達は一斉に帰宅し始める。
私も帰宅しようと鞄を持ち立ち上がると、ポケットの中の携帯がバイブで私にメール受信を知らせる。
送り主は知らないアドレスから。
「アド変かな?名前だけ確認しよ」
画面を開いても送り主の名前はない。
名前くらい載せてても良いじゃない、私は何時もならそう思って返信する。
だけど、本文の内容で誰からなのか私は直ぐにわかった。