裏表プリンス
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煉が私の家に泊まりに来てもう4日。
初日の出来事から私が無駄に警戒しちゃって未だに煉と話が出来ていない。
……て言うか私が若干煉の事を避けちゃってるんだよね。
「…………はぁ」
「おいバカ伊桜!!」
「んにゃあ!?……耳元で大きな声出すなって言ってんでしょバカ煉!!」
こう遣ってギャーギャー言い合えるのに可笑しい話だよ全く。
只今の時刻、午後23時過ぎ。近所迷惑も良い所ですね。
大声の反動で勢い良く振り向くと直ぐそこに煉の整った顔。
あまりの近さに驚いた私は素早く煉との距離を取った。
「て言うか!!何で上半身ハダカなのよ!?」