Best Friend
気がつくと、3時間目まで終わっていた。
妄想してりゃ、時間なんてあっとゆうまだ。

中学校に通い始めて、約3日。
暇で、暇でしょうがない。

「なあ?お前さ、なんて名前?」
ちょっと、カッコいい隣のクラスの奴が話かけてきた。
「安東」
また、素っ気なく返事をした。
「素っ気ねぇ~な、下の名前は?」
しつけーな、うんこやろうが。
「まな」
「へぇ~、じゃーね、まな!」

なにが、まな!だよ。
馴れなれしいな~気でもあんのかよ。
なーんてね。
男なんて興味ない。
友達なんてもっと興味ない。

「ねぇ、ねぇ?」
チッ、次はなんだよ。
ちょっと、気の弱そうな奴が話しかけてきた。
「ん」
究極に素っ気なくした。
「あっ、あたし、モナなんだけど、友達になろ?」
「ん」
「えっ?」
「いーよ。」
「やった~★ありがと!じゃ、また後でねっ」
「うん」
「あっ、名前・・・安東まなだよね?」
「うん、」
あたしは、びっくりしていた。
まさか、友達になろうとは思ってなかったのに、
なんだか、口がかってに・・・
「じゃ、また後でね~まな!」
「ん」
また、素っ気なく返事した。

なんでだろう、不思議な気持ちだよ。
気が弱いと思ってたけど、明るくて、優しい感じの子だった。

あたしは、モナに出会って少しずつだけど変わっていった。

そんなこんなで、学校は終わっていた。
皆がざわつき、帰る頃、あたしは一人外をながめていた。
「まーな!」
ビクッー
「びっくりした~」
「まな、うける~!」
「・・・」
「あっ、一緒に帰ろ?」
「いーよ」

あたしは、モナに心を許し始めてる。
なんで?
意味が分からない。

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