Best Friend
「まなさ~、なんで、いつも無口なの?」
「えっ・・・わかんない」
「そっか~、あたしも友達なんて入らないって思ってたけど、寂しくなってね・・・」
すると、モナは泣き出した。
「ウゥッー」
「どしたの??」
意味が分からないまま、突っ立てた。
なんか、しなくちゃ・・・。
「大丈夫?」
「ウゥッグスンッ」
「モ・・・ナ?」
あたしは、初めて人を呼び捨てで呼んだ。
「あっ・・・あのね、ウゥッ」
泣きながら、モナは話してくれた。
小学校のとき、いじめられてたことも
中学に入っても、人が信じられなくて怖かったことも
親が、自分のいじめの事で離婚しちゃいそうだと言うことも、
全部、全部、話してくれた。

「そんな事があったんだね、辛かったね」
「ありがと・・・」

泣き病んだモナは目を赤く腫らして小さく笑っていた。
あたしは、モナはすごく心がキレイな人だと気づいた。

「じゃ・・・あたし、こっちだから」
「うん、じゃーね」

あたしは、気づくと泣いていた。
歩きながら、泣いていた。
なんで、人のために泣かないといけないの?
なんで、あたしがモナのために・・・
あたしは、声をあげて泣いていた。

家につくと、自分の部屋に行った、
泣いたなんて、気づかれないように。




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