俺をオトしてみろよ。~愛しのドクターさま~



衝撃的なひとことに、固まってしまった。




「俺から言えるのはここまでだよ。こうでもしないとさ、柚ちゃんと朔夜は進展しないだろうからさー」



「みみ、水樹さん……!!」



「いくら柚ちゃんがアタックしてるとはいえ、朔夜はああ見えて純粋だからね。俺が後押ししてあげないと」



「水樹さん!あたし、水樹さんに先生のことが好きだなんて、言いましたっけ?」




そう。なんで水樹さんは知ってるんだろう。


水樹さんとは一回しか会ったことないし、その時だって先生のことを好きだなんて一言も言ってないし!


なんであたしの気持ち知ってるの!?




「え?朔夜といる柚ちゃん、好き好きオーラがすごく出てたよ?言葉にされなくてもすぐに分かったよ?」




恥ずかしくて、水樹さんの顔を直視出来なかった。




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