俺をオトしてみろよ。~愛しのドクターさま~
急に静かになる、あたしたちの周辺。
「寒くないか?」
「……大丈夫です」
「そっか。じゃ、帰るぞ」
帰るなんて先生は言っているけど、あたしの手は先生に繋がれたまま。
ねぇ、先生。これって……期待していいの?
「先生!」
あたしはギュッと、握られている手に力を込めた。先生はやっとあたしたちが手を繋いだままということに気付いたらしく、驚いている。
これからあたしは、あたしらしく、先生にもう一度、想いを伝えようと思います。
「あたしやっぱり、先生が好きです!!」
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