俺をオトしてみろよ。~愛しのドクターさま~
「せ、先生ッ……!?」
「いい加減、俺が抱きしめることに慣れたら?」
「そ、そんなの無理ですから……!いつまで経っても慣れません!!」
「じゃ、もっと恥ずかしいことしてやる」
「へ……?」
その言葉に釣られるように、あたしは背後にいる先生を見るために振り向こうとしたけど――。
一瞬、唇に何か温かいものが触れた。
「はい、もっと恥ずかしいことしてやったけど?」
「え……?先生ッ……もしかして……!!」
「さすがに犯罪になるから俺も我慢してたけど、やっぱり柚希、可愛すぎだから。
――まさか本当に、俺がオトされるとはな」
無愛想でクールな先生も好きだけど、こんなに甘くてあたしを愛してくれる先生も、同じくらいに好きだよ、先生?
そんな気持ちを込めて、あたしは先生の頬にキスをお返ししてやった。
♡Happy End♡