俺をオトしてみろよ。~愛しのドクターさま~
ジッと固まってしまったあたしに先生は一瞥をくれると、はぁ……とため息を零した。
久々にリアクションを起こしたと思えば、今度は溜め息!?
本当にあたし、どうしたらいいんだろう……。
「絶対分かってないだろ」
「へ……?」
「お前、今アイツに告白されてたんだぞ。……もしかして、お前って俺の想像以上に鈍いのか?」
――告白?
あたしが、池谷くんに?
って、やっぱりそういうことを言われてたの?あたしの耳はおかしくなんてなかったってこと?
好きな人に、告白現場を見られるなんて……。
この状況、どう見ても最悪としか言いようがないよね……?
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