戦闘カーニバル

「私の大事な人に何手出してるのよ?」

そこにはラフォーレの胸ぐらを掴んでこめかみに向かってジャダックに拳銃を向けさせているミクヤがたっていた。

どうやらさっき咄嗟にミクヤが空気砲で俺を突飛ばしたみたいだ。
俺は立ち上がってミクヤに言った。

「そいつを倒すのは俺に譲ってくれないか?」

ミクヤはため息をついてラフォーレの胸ぐらを離し、床に叩きつけた。
ラフォーレはミクヤを睨み付けたまま立ち上がり、俺を見た。

『こんな屈辱を受けたのは初めてである…殺す…コロス…』

目が充血していた。歯は鋭くとんがり、爪は長く尖っていていた。
剣を持たずにこちらに突っ込んできた。

俺は避けようとしたが床にあったランプに足を引っかけ転倒した。
ミクヤとジャダックが慌ててこちらにやってくるがどうやら身体が動かないらしく、悔しそうな表情でこちらを見ていた。

きっとラフォーレの仕業だろうな、畜生…!

こんなところで死んでたまるか!

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