戦闘カーニバル

私はラフォーレをちらりと一目して、また歩き出した。しかしすぐに私の足は動きを止めた。

ラフォーレの足音が聞こえないからだ。

「ラフォーレ…?」

しかしラフォーレからの返事は無い。嫌な冷や汗が額から頬に伝っているのがわかった。
カイトとジャダックは奥に進んでしまったようで、どこにいるのかわからない。
無線機にゆっくりスイッチを入れて私は小さな声で言った。

「こちらミクヤ…ラフォーレが消えたわ。まだあの場所を離れてないから、来て」

『ジーッ…こちら…ジッ…カイトジーッ…電波が悪い…どこにい……ジイィィッ、ブチッ』

「え?!カ、カイト?ちょっ…」

無線は途絶えてしまったようであった。とたんに私は絶望的な感情に陥ってしまった。

足元は震えだし、銃をかまえている両腕は震えている。

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