戦闘カーニバル

「ラフォーレ…」

キルザは仲間が死んでも何とも思っていなかったようであった。
それに淡々と話したあとにすぐに消えた。
益々‘神’と名乗るキルザたちの存在を憎めてきた。

ラフォーレの一部の赤い宝石を胸ポケットに入れて、カイトにもう一度無線を入れてみた。

『ジーッ…ミクヤ?いまどこだ?』

「さっきの場所」

『わかった。今いく!ラフォーレは?』

「…怪物に食べられたわ」

『っ…あの女が言ってた通りだな…』

え?

「カイトたちのところにもキルザが?」

『ああ。詳しくはそっちに着いたら言う』

「わかった」

無線を切り、怪物の屍の写真を撮り、データに読み込んだ。
次にこいつが出てきても大丈夫なように分析しておくのだ。

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