戦闘カーニバル
まあこの武装の時点でただ者ではないのはわかっていたが、驚いてしまった。
「ジャダック、お前やるな」
「まあ、本職は力士だったんでいな」
ほほう…だからあんなに馬鹿力がももんががでも出せたわけだ。
力士となると、大抵想像はできてきた。
うん…がっしりマッチョな男にしか想像できないな。
と思っていたらミクヤに腕を引っ張られ、外に連れ出された。
「外はお昼みたいだね…」
「おう…にしてもあの餓鬼を俺は捕まえたいけどな」
「あはは…それは同感」
「おいカイト!おいらを置いていくんじゃねえど!」
「悪い悪い」
ジャダックをつまみ上げ、胸ポケットに押し込む。
「手荒でい」
「うるさい」
ジャダックは不服そうな表情をしながらこちらを見ていた。