戦闘カーニバル
腹部に刺さり、シンシアは銃を落としてもがくように苦しみ出した。
「シンシア!」
その声に私は素早く反応した。
「…ツ…バル」
シンシアは嬉しそうにツバルの名前を呼んだ。
そこで私の制御ストッパーは解除された。
あの日みたいに。
「消えなよ…」
パンッ
銃声と共にシンシアは息を引き取った。
ツバルは真っ青な顔をしてシンシアから素早く離れた。
私は銃口をツバルの唇を当て、
「敵に同情なんかしないで」
と冷たくいい放ち、荷物を持って歩き出した。
「……ミクヤ…」
「…まどろっこしいなおめぇら…」
「うるせえっ」
んなの…俺だって…。