しずく×2
第一章

fromしずく

「はぁー…」
「どうしたの?しずく、ため息なんかついちゃって。」
「亜由美ー…(泣)」
「よしよし」
「うぇーん(泣)」
「もうっ!どうしたの?しずく?」
「亜由美とクラス違ーう!!」
「そんなこと?!」
「そんなことじゃなーい(泣)」 今、高校の入学式でクラス発表中。幼なじみの亜由美とクラスが離れて、泣いているとこ。
「まぁ、まぁ、しずく。がんばりな」
「何よー人事のよーに。」
「だって、人事じゃん。」
亜由美はいいぢゃん。中学でもモテモテで人気だったんだしー。
「大丈夫、大丈夫!!しずく可愛いんだから、即友達できるよ。」 「…はーっ?!」
「ど、どーしたの?いきなりでかり声だして。」
「いやいや、あたしのどこが可愛いの?!」
「反応しちゃうんだー。」
「ちがー…」
「えーっ皆さん。そろそろ体育館に入ってくださーい。」
亜由美に言おうとした瞬間、ドデカイ教頭らしきの人の声で、あたしの声は消された。
「よしっ!行こう!」
「ちょ、ちょっと待って、亜由美ー。」
トホホホ…。
体育館に置かれていた椅子に座ったら、誰かに声をかけられた。
「ねぇねぇ、あなたの名前何?あっ、あたしの名前はー南絢。
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