闇夜のレクイエム


「君が欲しいんだけど」



王子はさらにあたしに
近付いて右手で頬に
優しく触れた




「冗談は止めてくれる?
王子、お戯れか過ぎるわ」




欲しい?
あたしはもう
武器になるつもりは
毛頭無い





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