闇夜のレクイエム


「……………離し…て」


ジュナは強く目をつぶる


これ以上ナルを
見ていられない



「……お前は何も考えるな
お前は俺の物だろう?」



ナルの言葉に
ジュナは俯いた



それは……
どういう意味……?




「あたしは……
あなたの道具?……
面白いから?
使えるから?
珍しいから?」




ジュナは涙目で
ナルを睨む




「……何言って…」



ナルは慌てたように
ジュナを見つめた




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