闇夜のレクイエム


「……………」


ジュナは目に
涙を溜めて俯いた



なんで……なんでよ…
ナルなんか嫌いよ…




「私、ナル様の婚約者ですの
ナル様に手を出したら
許しませんわよ」



婚約者


この言葉が何度も
心の中に響く




「………………そう…
心配なさらないで下さい
私はただの道具ですから」


そう言ってジュナは
俯き部屋を飛び出した







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