闇夜のレクイエム


「何でも……無いわ」


ジュナはそう言って
窓に目をやる



ナル………



何かあればいつもそう
ナルの事ばかり
考えてる




「……あいつの事
考えてるのか?」


ロイの言葉に
心臓がドキンと跳ねる




「まさか……
もう忘れたわ…あんな…
あんな奴………っ」


涙が溢れそうに
なるのを必死に抑える






< 66 / 228 >

この作品をシェア

pagetop