神様は気になさらない(KK2)
姉がさみしそうに言うたびに、申し訳なくて、ルイは、俯いていた。
姉がルイの部屋に来てくれるのは、親に見つからないようにこっそりとで、たまに見つかると、姉はひどく母に叱られていた。
階下でヒステリックに響く母の声を聞くたびに、ルイは頭から布団をかぶって、耳をふさいでいた。
母も、父も、ルイには優しかった。
それでも、抱きしめてはもらえなかった。
「あなたは病気になりやすいから、私たちからバイ菌を感染させないようにしないといけないのよ」
たくさん、両親から叱られたあと。
姉は、目を真っ赤に泣き腫らして、それでも、ルイのところに来てくれた。
「大丈夫だからね。ルイ」
そう言って、ルイの頭をなでてくれた。
姉がルイの部屋に来てくれるのは、親に見つからないようにこっそりとで、たまに見つかると、姉はひどく母に叱られていた。
階下でヒステリックに響く母の声を聞くたびに、ルイは頭から布団をかぶって、耳をふさいでいた。
母も、父も、ルイには優しかった。
それでも、抱きしめてはもらえなかった。
「あなたは病気になりやすいから、私たちからバイ菌を感染させないようにしないといけないのよ」
たくさん、両親から叱られたあと。
姉は、目を真っ赤に泣き腫らして、それでも、ルイのところに来てくれた。
「大丈夫だからね。ルイ」
そう言って、ルイの頭をなでてくれた。