神様は気になさらない(KK2)
教会からは、いや、人間から、忌み嫌われ、恐れられる存在。

人の血を飲まなければ、存在できない体。

たとえ吸血鬼という自分の存在が、人間たちにとって害にしかならないとしても。


それでも、生きる道を選ぶことに、迷いはない。


神父の説話が終わり、讃美歌が、響く。


(なんにせよ、興味のわく対象や。話してみて損はない)


チャーリーは、両手を組んで、頭を下げた。
< 3 / 57 >

この作品をシェア

pagetop