神様は気になさらない(KK2)
ルイはただ、黙っているしかできなかった。
神官長が、ルイの腕を、つかむ。


「そろそろ、おまえの身体に、吸血鬼を倒すための神の血を入れる時期だ。わかっているな。逆らえば、おまえの姉は魔女として処刑される」

「本当に、姉は、助けてくださいますね?」

「もちろん、神に誓って。吸血鬼を倒した英雄の家族となれば、またみんな、人々から愛されて暮らせるようになるだろう」


ルイは、小さくうなずいた。
最初から、その覚悟でここに来た。


なのに。


チャーリー。
いま、あなたにあいたい。
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