神様は気になさらない(KK2)
意外な言葉に、チャーリーは、立ち止まった。
だから、止めることができなかった。
ルイが素早く、ルイ自身の手首をナイフで切り裂くことを。
「ルイっ!」
「近づかないで、ください」
ルイの伸ばした手首から、鮮血が大量に、流れ落ちる。
近寄りかけ、血の匂いに混じる異臭に、チャーリーは、気づいた。
この、匂いは。
「ルイ、まさか……」
「わかりましたか?教会は、私の血の中に、聖水を混ぜたんです。あなたが私の血を飲めば、滅ぶようにね」
ルイが、苦しげに、微笑む。
近づこうとするチャーリーを、後ずさって、避けた。
「だめですよ。チャーリー。だから、私に触れないでください」
だから、止めることができなかった。
ルイが素早く、ルイ自身の手首をナイフで切り裂くことを。
「ルイっ!」
「近づかないで、ください」
ルイの伸ばした手首から、鮮血が大量に、流れ落ちる。
近寄りかけ、血の匂いに混じる異臭に、チャーリーは、気づいた。
この、匂いは。
「ルイ、まさか……」
「わかりましたか?教会は、私の血の中に、聖水を混ぜたんです。あなたが私の血を飲めば、滅ぶようにね」
ルイが、苦しげに、微笑む。
近づこうとするチャーリーを、後ずさって、避けた。
「だめですよ。チャーリー。だから、私に触れないでください」