神様は気になさらない(KK2)

孤独

教会の中が、夕闇に埋まるまで、ルイはその場に座り込んでいた。
いつまでも、ルイを抱きしめていたチャーリーの身体が散っていく感覚が、離れない。


「チャーリー……」


ルイは、自分の腕を見た。
もうどこにも、傷など残っていない。
チャーリーに噛まれたはずの喉も、触れても、何も感じない。

なにもかも、消えてしまった。
ルイを、置いて。


「チャーリー、返事をしてください」


なにもいない空間に、ルイは、声をかけた。


「一緒に生きるのではないのですか?私だけを置いて……卑怯ですよ、チャーリー!」
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