神様は気になさらない(KK2)
その笑顔に、チャーリーはつかの間見とれていた。
きれいだ、と、思った。
「私の名前は、ルイ、と言います」
「めずらしい。神父さんなのに、洗礼名を言わないんですか?」
「友達になれそうな方には、ファーストネームを伝えることにしています」
言って、また、ルイがほほ笑む。
「あまり、優秀な聖職者では、ないんです」
動悸が、上がった。
かすかに聞こえる、警戒のシグナル。
だがそれ以上に、歓喜の思いが強かった。
友達になれるなら、ルイは、魅力的だ。
「友達、ですか?」
「失礼ですが、あなたはチャーリー・デビットソンさんでしょう?若くして財を築いた、この街の名士だ。あなたと親しくなっておけば、この教会も安泰だっていう打算もありますよ。もちろん」
「よくご存じですな。確かにそのチャーリーです」
きれいだ、と、思った。
「私の名前は、ルイ、と言います」
「めずらしい。神父さんなのに、洗礼名を言わないんですか?」
「友達になれそうな方には、ファーストネームを伝えることにしています」
言って、また、ルイがほほ笑む。
「あまり、優秀な聖職者では、ないんです」
動悸が、上がった。
かすかに聞こえる、警戒のシグナル。
だがそれ以上に、歓喜の思いが強かった。
友達になれるなら、ルイは、魅力的だ。
「友達、ですか?」
「失礼ですが、あなたはチャーリー・デビットソンさんでしょう?若くして財を築いた、この街の名士だ。あなたと親しくなっておけば、この教会も安泰だっていう打算もありますよ。もちろん」
「よくご存じですな。確かにそのチャーリーです」