【短】始まりは2月14日
昨日よりも腫れた目で咲は学校に行った。
「咲、大丈夫か?」
そういって声をかけてきたのは佐野大輔(さの だいすけ)。
小学校時代からの幼なじみだ。
大輔は良い奴。だけどこんなの相談できる相手ではない。
「大丈夫だから。」
咲はそういってごまかした。
と、そこへ美紗がやってきた。
「さき!!!!!」
「ど、どうしたの?‥美紗?」
「あんな男ともう会わなくていいから!!!
あんな奴、記憶から消していいから!!!」
「ぅ、ぅん。別れるつもりだけど‥。」
「いや、もう別れたから。
あたしが別れさせたから。」
「ぇ‥‥‥?」