【短】始まりは2月14日


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「だからぁ、大丈夫だって。」


「大丈夫じゃないだろ。」


もぅ、何回も同じこと言わせないでよ。


そう言いながら幼なじみを睨む。


今は大輔との帰り道。


大丈夫だと何回も言ってるのに、突っ掛かってくる。


「そーゆー大輔は彼女とかいないわけ?」


話題をそらしたくて、大輔に話をふった。


「いねーよ。15年間1人も。」


「ぶっ。それってギャグ?」


もう高一ですけど。それにずっと共学校だったでしょ−が。告白経験もあるし。


「ギャグじゃねーし。」


「じゃあ、なんでよ?
 大輔けっこう告白されてるじゃん。ほら、めぐみちゃんとか。」


めぐみちゃんかなり可愛いしさ。


「好きな子でもいるわけ?」


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