2.14‐先生‐


「そんな深刻そうな
顔しないで、先生」


「あぁ、そうか?
これオレの普通の顔だけど」

なんて言うから
二人で笑った。


「先生、卒業まで
あたしと普通に
接してくれますか?」


「当たり前だろ!」


そう言うと予鈴が鳴った。


「わっ!」

「明葉、急げ!
あと5分で授業始まるぞ」


そう言って先生は
あたしの背中を
ポンっと叩いた。



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