2.14‐先生‐


涙が溢れた。


「斎木先生…」


気がつくと
先生の名前を呼んでいた。





物音がした。

耳を澄ますと、それは
理科準備室から聞こえる。



あたしは花束を持ち、
恐る恐る近づいた。



近くに花束を置き
中を覗いた。


白衣が揺れる…


えっ?



そこには白衣を着た
斎木先生の姿があった。



< 21 / 30 >

この作品をシェア

pagetop