2.14‐先生‐


「先生?」

「ん?」


あたしが大好きな
先生の表情。


「あたしたち
また普通に戻れる?」


「何言ってんの?
今だって十分普通だろ」


「そっか。」



ふと机の上を見ると
実験の途中のようだった。


「先生何してたの?」


「あぁ、それは
組織培養の実験」



先生は机に近寄り
あたしを手招きした。


「準備室入っていいの?」

「今日だけ特別」


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