2.14‐先生‐



机の上のシャーレから
目を離し、あたしは
顔を上げた。


先生を見ると
先生もあたしを見ていた。


「これはもちろん
植物だけ可能だ。

でも、もしオレが
生まれ変われるとしたら…

そうしたら
オレは今度は誰よりも
先に明葉を愛したい。」



先生は信じられない
ようなことを言った。

周りから見たら
あたしたちは
ただのバカかもしれない。

でも、あたしも
気持ちは同じだった。



「あたしも…
あたしも、もし
生まれ変われたら
誰よりも先に先生を
好きになる!」



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