【脱】男子敵対復讐令!
*夏の定番です。
「ほぅ、生徒会長になって戻ってきたか」
正木悠太は普通の反応をして、お店で出迎えてくれた。
歓迎されるのも暑苦しいのでこれでいいか。
「生徒会長を取り戻したって事は
どんなメリットがあるのですか?」
副会長は作業しながらいつものつーんとした声で言う。
「なんだよー、寂しがってたんじゃないのかよ~」
おらおら、肘でつつく。
が、手で払われる。
「あなただったら必ず楽なほうを選ぶと思っていたのに。
自ら借金返済の道へまた戻ってくるなんて、
バカと言うかある意味尊敬します。」
“借金返済”
その言葉を聞いて、
あたしの何かが崩れ去っていく。
「うおぉ!?そのことすっかり忘れてた!!!」