【脱】男子敵対復讐令!



「海行きたいなぁ~」

教室で授業中、後ろの席に座るあたしの席に雑誌を置き

ユキナは棒付きキャンディーを舐めながら雑誌をめくる。


「ねぇ、夏休み、皆で―」

「板垣と行きやがれこんちきしょぉ!ヾ(`ε´)ノ」


ユキナがあたしをじっと見る。


「…あんなヘタレ野郎と誰が行くか。

第一、あたしは女子3人で行きたいの」


「独り身のあたしを哀れんでそんなことおっしゃっているんでしょうけど

ワタクシはこの夏、一年早く受験を制すつもりなのよ、オーホホホ」


またまたユキナはあたしをじーっと見る。


「そーゆうことじゃなくってさぁー」

「フン、どーせだったらあんたと板垣と

あずさと常葉飛鳥でWデートで海に行きゃいいじゃない!!」


「そのことなんだけどさ」

ユキナが声をひそめる。

あたしは空気が変わったと自棄になるのをやめた。

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