【脱】男子敵対復讐令!


「なんでよ!!」

「あんたね、あずさのこと考えなさいよ。

あの子もこうなるのは覚悟してて彼を好きになったんじゃないの?」


知るか!


あたしは机の上に突っ伏しもがき始める。


「あーもー夏のバカヤロー!恋なんてキライだー!」


キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴り、授業終了。


「師匠!ユキナさん!お昼ご飯ご一緒してもよろしいですか?」


いつも一緒に食べているんだから良いに決まってんじゃないかと

いっつも言ってるのにあずさの決まり文句は変わらず、

あたしはあたしの枕にされている雑誌の文字を見て、あずさに言った。


「あずさ、夏休みに海行こっか」



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