【脱】男子敵対復讐令!
「お前、ほんと神出鬼没だよなぁ。
今回はお前の猥談に付き合っている暇はねーよ」
つーか年頃の姉の部屋に勝手に入ってくんじゃねぇ。
犬のように信也を払うとそれに噛みつくようにあたしの机にしがみついた。
「いや、今回は猥談じゃねぇよ。
姉貴がまるで男をけなすような言い方をするから
反論してやろうと思って」
彼の強い目を見て面白いと思って
「言ってみろ」とあごを上げて言った。
信也は「聞いてくださいよ~」と
なぜかユキナに向かって話し始めた。
「女ってさぁ口ゲンカになった時、すぐに自分の友達にケンカ内容を喋って仲間ひきつれて俺を責めてくるじゃーん。ちょーセコイっつーか、気付いたら5対1とかになって“〇〇ちゃんに謝りなさいよ”ってカノジョの友達は言い出すけどぶっちゃけお前らは関係ないじゃん!!男からしたらそういうの精神的にツラいわけ。とか思って反撃すると女って団体になると無駄に団結力見せ付けて強いし。俺も男とのケンカは殴り合って勝てるけど相手が女になると手を出せないからマジで腹立つんだよねー。」
とここまで一気に話しやがった。
お前、それさぁ…。
「反論っていうか愚痴じゃん」
「信也くん、カノジョいたんだ」